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【問題】
日本でのコムギ栽培は,秋に播種して夏前に収穫となる。コムギが花をつけるためには,冬に一定期間低温にさらされることが必要(春化要求性)であり,春になって日が長くなることも必要(日長感応性)である品種が多いが,その程度は多様である。
3つのコムギ品種(ア~ウ)の幼苗を一定期間低温(4℃)にさらした後,長日条件下20℃で栽培した時(図1)と,短日条件下20℃で栽培した時(図2)の,低温処理後から開花までの日数を示した。このとき,3つのコムギ品種の開花特性について正しい記述を次の①~⑥から二つ選べ。
(生物学オリンピック2018予選問題 改題)
① 品種アは,春に播種すると,なかなか花が咲かない。
② 品種イは,春に播種すると,秋に播種した場合と同じ時期に花が咲く。
③ 品種ウは,春に播種すると,なかなか花が咲かない。
④ 品種アは,品種イよりも春化要求性が強い。
⑤ 品種イは,日長感応性も春化要求性も失っている。 ⑥ 品種ウは,日長感応性も春化要求性も失っている